争いの原因。
科学技術が発展し、生活がこんなにも便利で豊かになっているのに、
人と人がなかなかうまくつながれない。
チームプレイができない。
国と国との争いが終わらない。
世界が平和にならない。
人間は皆、判断基準をもっている。
皆、自分の判断基準を無意識深くで絶対だと思い込んでいる。
確かに、自分が作り上げてきた判断基準は、自分の中では正しい。
でも、他人から見ると、絶対ではない。
判断基準が作られたプロセスが異なるから。
皆が自分の判断基準が正しいと思い込み、
それをありのまま主張すると、争いが起こる。
今まで作り上げてきた判断基準を守るための争い。
ものすごい意志と意志のぶつかり合い。
そのぶつかり合いは、時には人を殺し、時には自分を殺す。
争いの範囲は広がる。
家庭を守るため、会社を守るため、国を守るため、宗教を守るため。
自分の立場からみれば、自分が正しくて、相手は間違っている。
相手の立場からみれば、相手も自分が正しくて、相手が間違っている。
争いが起こる。
判断基準が争いをつくる。
判断基準は人間がみんな持っている。
人間共通の本質的な課題を解決しないかぎり、世の中は争いが終わらない。